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なぜここにいるのか。自らの使命は何か。根源的な問いかけが真のリーダーを創り出す。

2022.10.12

なぜここにいるのか。自らの使命は何か。根源的な問いかけが真のリーダーを創り出す。

スポーツ用品店

2000年代初頭、ブームの波に乗って成長したアウトドア・スポーツ業界は、低調な波の中にあった。そんな中でも奮闘していた老舗Cは、近年トップに新社長を擁立し、さらなる経営改革に取り組むことになった。

新しい時代にあった店作りを。

少子高齢化、女性の進出。アウトドアに求められる顧客ニーズも急速に変化し、細分化しつつある。従来のように狭義な専門店路線では新しい時代の波を乗り越えられない。そこで、各店舗がハンズオンできる体制を確立するため、各店長の能動的自立を主眼としたプロジェクトを発足させる。高い専門性を感じさせるブランドイメージを維持しつつ、これからの時代の潮流にあった店作りとは何かを模索。登山やスキーの専門家がそのまま店長になっていた過去から、経営視点と感覚を養いつつも、独自性を担保する仕掛けが必要であった。

大地との接点に俺たちがいる。

店長一人ひとりが自分自身の人生観と仕事との関係性を合致させた、本質的なリーダーとなるように目指した。
必要なのはマーケティングの知識以上に、自らの存在理由と存在価値を見出すこと。なぜC社にいるのか。ここでどんな使命を果たすべきなのか。培ってきたプロ意識を新たな顧客層にどう活かすか。侃侃諤諤と本音をぶつけ合う議論が続いた。

浮かび上がったキーワードは靴。登山しかり、スキーしかり。人と大地を繋ぐ靴の重要性。靴のフィッティングひとつでユーザーの快適性は左右される。初心者の人が山好きになるか、山嫌いになるか。健康になるか、怪我につながるか。お客さんと大地との接点に俺たちがいる。その発想はメンバーを高揚させた。現場から数々のアイデアが生まれる。顧客接点が活性化すれば、顧客満足も高まる。新しいファンが生まれつつある。そんな手応えがある。