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僕がエベレストに挑戦する理由

2023.04.17

僕がエベレストに挑戦する理由

目の前に現れた4つの壁

しかし、現実にエベレストに向かうのは口で言うほど簡単ではありません。僕は会社員で、家族もあって、今年53歳です。パフォーマンスの壁、仕事の壁、それから家庭の壁、そしてお金の壁。いろんな壁がやってきました。これを詳細に話すと1日ではとても終わりません。 

まず、パフォーマンスの壁に関してはトレーニングをするしかありませんでした。筋トレ、ランニング、そして、やっぱり山にも行かないといけない。僕の場合、雪山の経験が少ないので、スキルアップするために、勉強しながらいろんなことを試していかなくちゃいけない。 

また、低酸素に対する順応もあります。都内に「ミウラドルフィンズ」という三浦雄一郎さんのラボがあって、そこで低酸素状態でのトレーニングをやっています。 

オフィスにいくときは片足に2キロずつ錘をつけて、丸の内を歩き回っています。実はアタックのときのブーツの重さが片足2キロなんです。 

ミウラ・ドルフィンズにて低酸素トレーニング

次に仕事の壁です。 

僕はプロの登山家ではなく普通の会社員ですから、僕がエベレストに挑戦することは、少なからず会社の仲間に負担をかけることになります。また、お客様や関係者にもご理解をいただく必要がありました。 

それにもかかわらず、IWNCの仲間たちやお客様、そして、応援してくださる方々から、たくさんの励ましの声をいただきました。心からの感謝の気持ちでいっぱいです。 

IWNCの仲間が寄せ書きを送ってくれました

それから家庭の壁もいろいろありました。家族にとって僕のチャレンジはどんな意味を持つのか。そして、インスパイアマンとして生きる自分がどうやってこの壁を乗り越えるか。このチャレンジは現在も進行中です。 

そして、お金の壁。金額はご想像にお任せしますが、相当な費用が掛かります。家族持ちの会社員ですから、すべてを自分だけで捻出するのは難しい。足りない分はスポンサーにお願いしたり、装備品の提供をお願いしたりとか、具体的な話はここではしませんが、お金の問題もやっぱり壁でした。 

  1. 僕はエベレストに行きます
  2. 今回の遠征スケジュール
  3. エベレストに挑む資格はあるか?
  4. 目の前に現れた4つの壁
  5. 僕を突き動かすもの
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