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僕がエベレストに挑戦する理由

2023.04.17

僕がエベレストに挑戦する理由

今回の遠征スケジュール

今回はネパール側からのルートになります。まず標高1300メートルにあるネパールの首都カトマンズに飛行機で入りまして、そこからヘリコプターでルクラという標高2800メートル地点に入ります。

出発は4月8日で5月31日までに帰ってくる予定です。こんなに時間がかかる理由は高度順応に時間がかかるからです。 

ルクラの次は3,450メートル、次が3,780メートルのクムジュン、次が3,801メートル、3,930メートルと1日ずつ高度に体を慣らしていく。その次が4,240メートル、ここではもう1日過ごします。 

そして、4,910メートル、5,140メートルを経て、やっとベースキャンプの5,350メートルにたどり着きます。ここでしばらく生活をして、体を慣らします。

ベースキャンプまで約10日間をかけて徐々に高度順化

このあと7,160メートルのプ・モリという山に登ります。エベレストに向かう前に7,000メートル級の山に一回登るのも、高度順化をするためです。 

ベースキャンプからキャンプ1(5,900メートル)、キャンプ2(6,300メートル)、キャンプ3(7,300メートル)、キャンプ4(7,900メートル)と登っていって、キャンプ4から頂上にアタックして帰ってきます。

エベレスト南東稜ルート  出典: https://feel-the-earth.com/

エベレストも昔よりは随分安全になったと言われています。理由の一つは装備です。今回僕が着るような軽くて暖かいダウンのワンピースなんて、昔はありませんでした。 

もう一つは天気予報です。現在は人工衛星などの先端技術を駆使して、1週間から10日くらい先までかなり正確に天気が読めるようになっているそうです。 

今回も日本国内にいる天気予報のスペシャリストと現地から交信しながら、一週間先の天気を相談して出発の日を決めたりします。昔は2、3日先までしか読めなかったので、かなりギャンブルの要素が強く、危険を伴っていました。 

たくさんの人が心配してくださるのですが、僕は単独無酸素を狙えるようなアルピニストではないので、ガイドとシェルパが同行します。デスゾーンでは酸素も吸います。酸素ボンベは20本用意していきます。 

ですから、どうぞ安心してください。

  1. 僕はエベレストに行きます
  2. 今回の遠征スケジュール
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