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IWNC Tribe Seminar「企業経営×健康」

2022.11.09

IWNC Tribe Seminar「企業経営×健康」
目次
  1. 今、なぜ「健康」なのか?
  2. 「チーム・バチスタ」のモデルに
  3. 日本初の「バチスタ手術」
  4. 今すぐ企業が取り組むべきこと
  5. 健診や人間ドックの落とし穴
  6. もしもの時のために
  7. 経営者、人事担当者の方へ
  8. 命を救うこと、世界を救うこと

5. 健診や人間ドックの落とし穴

hiro

企業健診っていうのが一方でありますよね。ほとんどの企業さんは、最低でも年に1回は行けということで、ルール化されている。企業健診を受けている方が10年前、或いは20年前に比べて圧倒的に多くなっている事実も実はある。一方で、我々のお客さまでも健診を受けた時は「まあ大丈夫でしょう」と言われて、それから2、3ヶ月で容態が急変する、みたいなことが事実あって、取り返しのつかない事態となったことも、ここ数年あるんです。健診で大丈夫と言われたのに、間もなくして心臓に限らず癌が見つかったとか、そういうことが実際に起きているんですが、これはどう捉えたらいいのでしょう?

須磨先生

それは、その健診そのものが痒いところを掻いていないわけです。例えば、心臓の冠動脈がどうなっているか評価するためには、少なくとも心臓のCTを撮るとか、それから冠動脈のMRIとかCTを撮るとか、そこをターゲットにきちんと見ないと、心電図撮りました、はい、超音波で心臓よく動いていますって、それで「あなたの心臓は大丈夫です」ではないんです。しかも、40代後半から50、60になって、仕事が本当に忙しくて、自分の身体のケアをする方向に意識が向く余裕がない人たちこそ、やっぱりそこをチェックしておかないと。まったく綺麗な血管なのに急に詰まりましたっていうことはまずないわけです。胸が苦しいってなる前に事前チェックをやらないと駄目。

八木

先生、人間ドックは私も受けていますけど、人間ドックは標準の検査項目があって、それにプラスアルファの選択肢がありますよね。プラスアルファのところは自分で選んでいますが、もう少しやりようがないでしょうか。客観的なデータやチェック項目があって、あなたは心臓のところを特別にやった方がいいとか、あなたは胃だよとか。本人がなんとなく気になるから丸します、じゃなくて、もう少しシステマティックにできないものですか。

須磨先生

おっしゃる通りで、本当にそこなんです。ドックの側も、心臓を詳しくというふうに申し込んでおられないけども、身体見たら太ってるわ、血圧高いわ、コレステロールめちゃくちゃ高いわだったら、これはやっぱり一度ちゃんと見ましょうっていうアドバイスやサジェスチョンをやらないと駄目。来た人をメニュー通りやって、はいお終いって、それだけだったら攻めの健診ではないと思うんです。

八木

先生のところに行けば、例えば私なんかだと、お前ちょっと危ないぞと、やったほうがいいよっていう、そういう推薦はいただけるんですか?本当、パネルディスカッションどころじゃなくなっちゃった。まずいぞこれはって、今すぐにでも先生のところに行かないと駄目だって。

hiro

僕が矛盾を感じるのは、昨今の企業は、期待される人にはより厚く、かなり投資の金額も上げて教育機会を提供している。一方で、健康に対する投資って、期待をしている未来の額と比較するとギャップが生まれているのではないか。むしろ、そういう方々には健康面にも投資をするべきではないか。果たして年1回だけの杓子定規的な健診を受けて、それでOKです、みたいなことで本当にいいのかって感じました。

須磨先生

1つには、周りからもうちょっと踏み込んだ検査をしたほうがいいよというアドバイスも大事だけど、何よりも受ける人が、あそこ感じがいいから次回も行きたい、本当あそこいいよっていう居心地の良さが大事です。また、検査に隙がなくて、結果のレポートが分かりやすい。これはすごく大事なんです。僕も40代からタフな心臓外科医をやっているから、身体をきっと壊すだろうと思って、CT、MRI、内視鏡、いろんなところでずっと受けています。でも、やっぱり居心地いいな、また来たいと思ったところはない。それから、報告書をみても、そりゃ私は医者だから分かるけど、こんなもの普通の人は分かるわけがないような文字がズラッと並んでいる。要するに、だからどうしたらいいのに対するアドバイスがない。ここで、なぜ心臓外科医がこんなドックをやりだしたかという話と、今うちがどんなふうにやっているかというのを簡単にお見せしますので、それを見てください。

八木

先生、今日見せていただいた映像を経営者の人たちが見たら、かなりの確率で先生のところや専門のドックに行こうという気になると思うんですけども、こういう生々しい現実の画像、映像というものをもっと多くの経営者の人たちに見せることはできないですか?

須磨先生

こちらはいくらでもお見せしますけれども、見たい人がいるかどうかですね。

八木

いや、見たくない人にこそ見せたいです、これは。

hiro

結構インパクトありますよね。

八木

私は大きな会社からはもう抜けているので、経済同友会は退会したんですけれども、例えば経済同友会には1,300人ぐらいの会員がいます。この人たちにこれを見せたらインパクトが全然違ってくると思います。経団連もそうです。やっぱりもっとこういう人たちを啓蒙しないといかんなって。私自身は健康に気をつけようと思っている方だと思っていましたが、今日見たらもうインパクトの度合いが全然違います。

須磨先生

なぜ30年間心臓外科医をやってきた男がいきなり健診センター、人間ドックなのかというと、医療というのは、予防と診断と治療の3本柱で成り立っているわけですが、私がやってきた外科医なんていうのは、治療の最前線です。だからこれは、船が沈没して溺れかかっている人をどれだけ助けるかという救命治療ですから、テレビでドラマになったらドラマチックでかっこいいんだけれども、やっぱり船は沈没しないほうがいいわけです。そのために今何ができるかなと思って、メスを置いてから、じゃあ予防と診断をやろうと。

さっき言ったように1回来たらまた来たい、他の人にもあそこいいよと言ってもらえるようなものをまずつくる。それを形にしたのがmedockなわけです。一遍まず受けてみようという思いになってもらうためには、おっしゃったように、動脈硬化の大動脈をバサッと切ったらこんなもん出てきますよっていうのを、1回見るだけで納得されると思うんですよ。医者でも動脈硬化ってあんなのだっていうのは実はほとんど知らない、見たことがないから。内科医はもちろんだけど、普通の外科医でも血管なんか切らないわけです。

hiro

そうなんですね。

須磨先生

やっぱり目の当たりにして、恐ろしいという気持ちを1回は持つというのは、大切だと思います。言っていただければいつでもお見せします。

八木

僕はいまだにそれなりにコネクションはありますから、ちょっと須磨先生の映像を見せてもらえって言います。私はリーダーシップで日本を救ってやろうと思って頑張っているんですけど、それどころじゃないです、これ。絶対これやらないと、やっぱり優秀な人ほどリスクが高いというのはすごく感じました。

須磨先生

会社のためにもそうだけど、家族のために身を守ることはとても大事なのです。皆分かっているはずなんだけど、気がそこへ行かないんです。

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