私たちの組織開発 12メソッド
1.なぜ行動を変えなくてはいけないか、納得している
経営陣が会社の置かれている状況、戦略方針を「きちん」と伝え、合意を得ることがスタートになります。
2.組織のなかの自分のポジション役割を自覚し、責任にコミットしている
少なくとも組織で働くのであるから、会社の役割の一旦を本来持たなくてはいけないという建前は・・・。
優秀な人はこうした条件だけで、行動をとり始めるかもしれません。
しかし、組織には様々な動機で働いている人がいて、これだけでは動かないことが多いのも、また現実です。
3.心の拠り所となる安全基地がある
失敗しても、身元が保障されていることが明示されている。
これを【心の安全基地】といいますが、これはとても大切なようです。
具体的に言えば、チャレンジに対して、不安が軽減される効果。
よく一般的に起こるのが、自分たちのレイヤーが経営課題をワークアウトして、
経営に提出した際、担当役員に一喝されてしまうという風景です。
当然、これを伝え聞いた部下たちは、将来、二度と「本気」 でワークアウトに参加することはありません。
これを負の組織学習と言います。
ちなみにIWNCでは、ワークアウトを含む組織開発を実施する場合には、
経営陣、対象者の上司に対する働きかけを実行し、必ずコミットを獲得します。
むしろ、経営陣のオフサイトミーティングからスタートすることもしばしばあります。
4.新しいフレームが提示される、学習できる環境がある
現在、大人の学習として主力なのは、「個人のなかでの学習、ものの見方の変容」を中心とした研究です。
しかし、IWNCの経験では、他者との協働でチーム活動をしている際に、
相互循環的に学びが高まり、態度変容から行動変容が始まると考えています。
例えばある企業のワークアウトで、課題解決に向けてのフレームが行き詰ったときに、
メンバーの誰かが、新しい視点の資料を持ち込んできたとします。
この時にメンバーはパーッと視野が広がり、学びが加速します。
当然、メンバーが部門をまたがれば、視野がそれだけで広がったりもします。
これはひとつの例ですが、こうした学習が促される環境であることが、
結局、自身のものの見方に新しいフレームやナレッジが生まれ、行動変容をしやすい状態になっていきます。
5.これまでの関係をリバイスする「本音」での関係性が作られている
組織の中で働いていると「建前」に捉われることがあります。
上司に嫌われないように忠誠を演じたり、部下にいい面を見せたり、涙ぐましい努力をします。
そして、行動変容が必要な時、常にこの「建前」が邪魔をします。みんなの前で変なこと言ったら、恥ずかしい…。
IWNCの組織開発では、アイスブレイクやチームの共通体験づくりを目的として、アクティビティを用います。
アクティビティが始まると、今までの立場は関係なく、ゴールへ向かってチャレンジ。
「建前」は必要なく、アクティビティに集中すればするほど、本音や本来のキャラクターが表出してきます。
「Aさんって、普段の会社では大人しいけど、ほんとはアグレッシブなんだー」とか、
「Bさんって、よく知らなかったけど、結構慎重なんだー」とか。ここには建前の出番はありません。
またアクティビティのあと、ディスカッションをしてみると、意外とみんな同じ不安を持っていたんだとか、
自分が真剣に「建前」で理論武装していたことが良い意味で、どうでもよくなります。
こうして生起する新しい関係性のなかで、チームは再構成されていきます。
この効果はチーム活動をする上でも、行動変容という部分でも、やはり効果は大きいものです。
6.承認される他者フィードバックがある
組織人に限らず、人が成長したり、行動を変容させていくときに必要なのが他者の存在です。
社会で共同体を作り、生きる人は他者との関係のなかで、自分の存在(アイデンティティ)を確認しています。
そして、他者との関係で重要なのは、「本音」でのお互いのフィードバック。
フィードバックは決してネガティブなことではなく、励ましになったりします。
これは角度を変えると、【承認欲求】に基づくものとも言えます。
チームの同僚からの励まし、承認。
そして、上司、経営陣からの励まし、承認。
これは大きな動機と行動変容につながるものです。