態度が持つ機能を知ることにより、ヒトが態度を形成することにどのような意味があるのかを理解できます。
Katzによると、態度は個人が社会生活を営むために様々な役立つ働きをしており、その4つの機能を挙げています。
①知識機能
複雑な社会では、日常起こることに対して常に新しく物事を考えて判断、行動していくわけにはいかないため、ある程度の態度を用意・
保持しておくことで、効率的に世界を理解することができる。このような判断の枠組みを持つことにより、その視点から複雑に変動する社会が整理され、首尾一貫したものとして認識できるようにする機能。
②自我防衛機能
自我を脅かす内的葛藤を処理し、望ましくない自己の姿を直視する苦痛から自我を保護する機能。そのためには正しくないことを信じてしまう場合もある。
③社会適応機能
必要な場面において目的にかなった適切な行動を導き易くする機能。他者と調和したり、人間関係の維持に役立てたり、快や報酬を最大化、
苦痛や罰を最小化するために環境への適応を図ったりする。
これは『向上心』や『成長衝動』、『自己実現欲求』と呼ばれるヒトをヒトたらしめる高次の欲求の現れで、
だからこそヒトがここまで文明を発達させ、進化してこられたと考えられます。
④価値表出機能
自己概念の妥当性を確認し、自尊感情を高める機能。他者に自己態度を表明することにより、相手に理解してもらう手がかりになると同時に、
自己を示したいという欲求を充足させる。
上記4つの機能が、裏返せば、態度変容に必要な条件となります。
個人の持つ知識(認知)を変える。安全を確保する。変わることの安全性を担保する。他者との人間関係のあり方を変える。周囲も同時に
変えていく。自尊心、自己顕示欲を大切にし、自己分析、自己開示を進めていき、自己認知を変える。
この4つに対して、3つの構成要素の側面からアプローチをすることにより、態度変容を起こします。
これが、私たちが企業研修・組織開発の場で取り組んでいる行動変容メソッドの根幹になります。